先日、各部門の管理職、代表者約60人が集まった会議を主催した。
今、時節柄、zoomというインターネット会議システムを使い、我々、会議の主催者のみ会社の会議室に集まっての会議でした。
議題の最初が私からの報告事項であり、そのあと、質疑応答となった。
報告が終わり、質疑に入った時だ。
その時の質問者が発した言葉に驚いた。
わからない点を聞くとか、提案とか、アドバイスとかの類いではなく、報告内容の一部について、「お粗末だ!」という言葉を使い、否定にかかった。今風の言い方だと、「ディスった」言い方であった。
しかもよく内容も考えずに、思いついたことをそのまま口に出すという幼稚園児並みの発言である。
質問者は、部長職より上位職位の本部長だ。
私は、資料作成者(20歳代後半)が苦労して資料を作ったこと、内容も他社に劣ること無いこと、当社として初めての試みである内容であることを知っていたので、当然、反論した。
何回かのやり取りをしても、質問者は、頑なに反論の反論を繰り返した。
狭い範囲の知識、自分の顕示欲と、中途半端な知識、資料の読解力のなさ、井の中の蛙でしかない自分の専門性がわからない、などなど情けない本部長さんである。
司会が残りの議題と時間の関係で、適当に引き取り、次の議題に移った。
役職を盾にした発言に、私も我慢ならず、その後、会議は続いたまま、zoomのチャット機能で、本部長さんへ説明したが、肩書きをちらつかせての上から目線の返事のみ。
そこで、やり取りを打ち切るために、私は「私が先ほど報告した内容は、社長が主催した会議での承認された内容でもあり、あなたの発言含め、先日承認した会議の主催者である社長に本日の会議の結果を報告します」と伝えると、まさか報告はしないだろうと考えたであろう、またまた上から目線でどうぞの返事がきた。
確かに、この会社の人は、いや多くのサラリーマンは、長いものには巻かれろと生きてきており、役職も上の準役員クラスに逆らうことはあるまい。
私は、昔から良い悪いは別として、言わずにいれないことは、黙ってはいられない。
サラリーマンとして損だと、言われたことも
何度かある。だがそんな損なら喜んで受けると考え、サラリーマン生活を送ってきた。
おかしいことはおかしい。間違えていることは、間違えていると。
翌日、本部長さんの了解のもと、社長宛てにメールを出した。
事実に反する独りよがりの内容だと思われるのも嫌だったので、昨日の会議に出席していた会議の担当専務、部長にもCCで入れて、メールを朝一番に送信した。
私はその日は在宅勤務で翌日、オフィスに出社して、私が出したメールの後のリアクションを聞かされた。
社長から、すぐ専務、部長へ指示が出て、「暴言」本部長を専務が呼び出し、注意をし、本部長は謝罪し、併せて、「暴言」本部長は、サラリーマンらしく、社長にもお詫びのメールを出したらしい。
サラリーマン生活も色々あるが、メリハリつけて、自分を信じ、行動し、発言する意味は、他者に対しても意味あることであると信じたい。
今回の私の発言で、4月に転勤で本社に来た若い仲間のモチベーションは維持できた。
追記
あとから聞いた話では、この本部長の組織では、優秀な理系の部下が複数退職しているそうである。
以上